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ショートコラム
イカロス出版(株)発行の月刊パラワールド
「フライヤーのためのパラワールド新車情報」
に掲載されたコラムを紹介します。


MAZDA  ROADSTER Turbo


マツダ ロードスタ ターボ 269.85万円
MAZDA ROADSTER Tuebo 「人馬一体」は、新たな次元へ

■ギネスブックも認めた生産台数世界一
 ギネスブックが実際に本屋に積まれているのは余り見かけないが、世界記録を集めた本であることは周知の事実だ。ギネスブックはビールで知られる「ギネス」と同じ、つまりドイツのビール会社が発行している。ある日ある時、狩りに出かけたギネスの社長一行は「世界一の速さの鳥」について大激論を繰り広げた。その経験から世界記録を網羅した本を出版した、というのが事の始まりだとか・・・
 マツダロードスターは、生産台数世界一の2人乗りオープンカーとしてギネスブックにも登録されている。以前の一位は英国車のMG-Bだったが、ロードスターは現役として生産され続けることで着々と数を伸ばしている。生産累計台数で700,000台。内訳は国内が15万(内2台は私の貢献)、北米で32万、欧州で16万となっている。
■最高に楽しいオープンドライブ
 ロードスターが発売されたのは1989年4月。当時、私はスリランカに居住していて、国際版の新聞でそのデビューを知った。その姿は衝撃的で、かなり格好良かった。そして割安感がかなり高かった。案の定、北米で大ヒットとなり、日本でも真っ赤なロードスターは良く売れた。僕も帰国と同時にユーノス(当時あったマツダの販売店名)店にまっしぐら、ブルーのロードスターを注文した。
 生まれて初めて手に入れたオープンカーは最高に楽しかった。春、オープンにして桜の下を走った。冬でもヒーターを最高に効かせてオープンにした。一番きつかったのは真夏の太陽だった。最初期のロードスターはかなりクイックなハンドリングで、始めて乗った友人に「この車まっすぐは知らない」と言わせた。アンテナは固定式だったし、サイドミラーは調整機能など付いていなかった。だけど、車全体から作り手の熱い気持ちが発散されていて、乗り手にもそれが伝わってきた。その後「エンジンが非力だ」「○○が不便だ」などユーザーの身勝手な声に答えるように、ロードスターは成長していく。変わることは容易いが、変わらずにいることはとっても難しい。マツダは変わり続ける道を選んだ、訳だ。
■遂に真打ち、究極のロードスター登場
 当時、アメリカのショップがターボチャージャーのキットを販売していて、「ターボは必要か?」とロードスター乗りは真剣に語り合ったものだ。デビューから15年が経過し、遂にメーカーモデルとしてターボモデルが加わった。限定で350台(北米使用では販売しているから、好評ならカタログモデルになる可能性は十分にある)で、専用のフロントマスク、ビルシュタイン社製ダンパー、強化クラッチ、専用マフラー、17インチタイヤなど数々の専用チューンをまとった究極のロードスター。もうターボが邪道かどうかのつまらぬことで騒ぐ輩もいない。あの頃のロードスター乗りは、既にいいオヤジだ。
 昨年10月、マツダは限定でロードスター・クーペも登場させた。ターボ同様に長きに渡りユーザーがら熱望されていた。しかしセンスのない無意味な飾りをまとった姿にはガッカリさせられた。チューニングベースのすっぴんモデルの方がどれ程美しいことか。そうそう、ロードスターとは元々オープンカーのことだから、ロードスター・クーペとは奇妙なネーミングだ。(仮に輸出したとしても北米の輸出名はMX-5だから、外人に笑われることはない)
 ぶっちぎりでギネスを更新中とはいえ、ショールームにロードスターを並べたデイラーは見かけない。マツダに流れる「走りのDNA」と謳う割には、いささか悲しい気もする。それだけ国内では売れていないのか? 1989年当時、最も売れた1600ccのスペシャルパッケージ装着車は173.5万だった。
マツダ ロードスター Turbo
DATA●車体◎全長×全幅×全高(mm):3965×1680×1235◎ホイールベース(mm):2265◎車両重量(kg):1120◎乗車定員(人)2●エンジン◎型式:水冷直列4気筒DOHC16バルブインタークラー付きターボ◎排気量(cc):1839◎最高出力(kW[PS]/rpm)126[172]/6000,最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm)209[21.3]/5500◎10・15モード燃費消費率(km/l):12.2◎駆動方式:2WD(FR)
■ホームページ:http://www.roadster.mazda.co.jp/limited/turbo/