エレメントのACCソケットについて   
   
復活した年代物のランプ
破損したソケット先端
<疑問>
 照明器具や携帯電話の充電器など、車内でのアクセサリーソケット使用頻度は高くなっていると思います。今までの経験の中で不思議に思っていることがありました。以前乗っていた国産車(ロードスターとフォレスター)に輸入品のランプを付けて使用していましたが、杖部分が長いせいか立てた状態を維持するのが困難でした。漠然と国産品と輸入品では径が違うのではないかと。

 今回、エレメントに乗り始めたことで、お蔵入りになっていたランプを引っ張り出して使い始めましたが、以前の様に回転して下向きになってしまうことはありません。そこで径を計測してみると、輸入品のソケットは若干(0.?mmという僅かな差)ですが、国産品と比べ細いようです。
 
 ところで、エレメントに乗り始めて2回ソケットを破壊しました。国産のソケットは先端部分がねじ込み式になっていますが、いずれの場合も先端が割れて中に取り残されてしまいました。差し込みが浅いと接触が悪いので、しっかり奥まで差し込まなくてはなりません。その原因は、ソケットの太さによる違いが原因だと考えていました。
フィット用と外したエレメントのソケットとキャップを比較

<比較>
 そこで、フィットに使用されているソケットASSYの形状が、エレメントの物とよく似ているので移植できると考え、近所のベルノ店で注文しました。値段はソケットASSYが577円(39624- SZ3-003)、キャップASSYが315円(グラファイトグレー:39620-SAA-JO1ZA)です。

 悪戦苦闘の末に、エレメントの助手席部分のアクセサリーソケットを外して、交換可能か確かめるべくフィット用とじっくりと比較してみました。結果、接続部分の形状は同じなので流用が利きそうですが、キャップに書かれた「SOCKET 12V 120W MAX.」の文字の向きが違います。チョット見ただけでは気が付かないので問題ないでしょう。
板バネの爪がソケットの継ぎ目に当たる
特に注目はソケットASSY
<解明>
 直ぐに取り付けたのでは脳がないので、本当に径が違うのかあれこれ引っ張り出して検証して見ました。その結果、確かに径はほんの僅か日本の方が太いようですが、ソケットの破壊の原因は別なところにあるとの結論に達しました。

 ソケットASSYを良く見比べてみると、かなり形状が違います。日本製は筒の部分が長く先端の接触部分に四角く窓が切ってあります。一方、アメリカの物は短めでホールドさせる為か板バネの様なものが付いています。そこに日本製のソケットを差し込んでみると、ソケット先端のキャップ部分の継ぎ目に板バネの爪部分があります。

 奥までしっかり差し込むと、ちょうど段差に爪がはまって抜けなくなってしまうのです。力任せに無理やり引っ張ると、プラスチックが割れて先端を残して抜けてしまいます。過去2回とも、同じ状況でした。さらにキャップをはめると、ちょうど板バネ部分まで筒の中に隠れるので、板バネの締め付けは一層強くなります。ソケットが容易に抜けるのを防ぐするための対処なのでしょうが、日本製ソケットとの相性は残念ながら良いとは言えません。
 
選ぶ時は一体型のソケットならば問題ない

<対処>
 対策として、両側の板バネの爪をペンチで伸ばしてみると、この問題は解決しました。

 アクセサリーソケットを外すのは面倒ですから、皆さんの場合は、先端部分の段差がない物や一体型の商品を選ぶと良いでしょう。どうしてもキャップ式のソケットを使用する場合は、几帳面に奥まで深く差し込まないように注意しましょう。致命的な問題ではありませんが、知っておくと便利な情報でした。

 今回は助手席トレーに付いているアクセサリーソケットについて書いています。センターコンソールのアクセサリーソケットについては、私のエレメントは外しているので分かりません。パーツ番号が違っているので、何とも言えませんが、一番最初にソケットを壊したのは、センターコンソールのアクセサリーソケットでした。(結局購入したパーツは使わず終い。またしても無駄な出費をしてしまいました・・・)