HONDA CROSSROAD
あなたは誰? ホンダ クロスロード 登場

ホンダ クロスロード
自分らしく
マイ・ワールドを広げてくれる相棒
それがクロスロード
2月22日、ホンダから一風変わったニューモデルが登場した。その名は、クロスロード。

クロスロードという車名
 実はホンダが1993年に販売していたローバー・ディスカバリーのOEMの名前ホンダ クロスロード サイドビューです。近頃は商標登録が厳しく、イメージ通りの全く新しい名前を付けるのは困難・・・と言う訳で「古い車名や2輪の名前をリバイバルさせる」、コレ、ホンダの得意技です。今を時めく、オデッセイや
ステップワゴン(ステップバン)もリバイバル組です。
系譜の中では、
HR-Vの後継モデルになりますが、角張ったデザインはエレメントを連想させてくれます。・・・と、言うより『エレメントのアプローチを、日本の事情に合わせて日本で作ったら、こんな形になりました。』というのがいい表現かな?

 エレメントの様な使い方・・・自分の好きな遊び道具をたくさん積み込んで、お気に入りの場所へ走る。でも、荷物を積むだけならば、ステップワゴンの方が優れている。目的地に快適に移動するならばオデッセイに分がある。が、エレメントでなくてはならない理由がある。
エレメントに感じる夢とか期待感、自分の世界が広がるようなドキドキ感、道具としてのたくましさ。それはミニバンが持つ生活臭さからほど遠い世界観を持っている。

 格好が良いとか悪いとか・・・それは個人の好みだけど、所有することで自分の中で何かが始まるようなアノ感覚。そんな感覚を持った車は最近少なくなったと思う。
 僕はホンダが好きだけど、最近のホンダ車からはそんな気持ちがわき起こってこない。

ホンダ クロスロード 20X と エレメント
全高が高いエレメントよりヘッドライトの位置が高いクロスロード
そこで、クロスロード。
エレメントデザインの日本版・・・結構好きだ。
 車の上と下、別の車を接着剤でくっつけたようなデザインは、HR-Vそのもの。角張ったデザインは、最近のデザインの中でもかなり個性的。元々際だっていたHR-V、特に2ドアが素晴らしかった。
 でも、日本では売れなかったよね。一般的なユーザーの意見を聞いて直ぐに4ドアが発売になったけど、マーケットの意見なんて無責任。それならば、自分たちが良いと決断したデザインを押し通してもいい。大きくなったホンダには、そんな気概がなくなっちゃったのかな? それが売り続けなければならない宿命?

本当に、3列7人乗りって必要?
 ファミリーカーのストリームならまだしも、クロスロードに必要なのだろうか。3列7人乗りなんて、ミニバンの貧乏臭さを注入してほしくなかった。せっかく応急パンク修理キットを標準にしてスペアタイヤを省いたのに、そのスペースを3列目シートに使ってしまった。3列目のお陰で、収納スペースが大いに犠牲になっている。おまけに、2列目のシートは結構しっかりした作りなので、背もたれ部分を前に倒した2人乗りモードにしても、期待するほど荷室は広くない。リアゲートを開けた状態での開口部の高さは75cm(三菱のアウトランダーは60cm)、3列目がここにも影響している。

そのまんまストリーム!
 ナンバー取り立ての20Xに試乗してきました。エンジンのスペックも含めて、走りはストリームそのもの。腰高な分が走りの差で、爽快な走りは快適。そう考えると3列シートだった理由も理解できる。
 それならば、クロスロードのライバルは何だろう。この形からするとアウトランダーかな、でもチョット大きい。キューブキュービックは逆に小さい。使い勝手で考えるとフォレスターとダブりそうだけど・・・本当のライバルはストリーム、それとWISHでなかろうか? 
クロスロードのプライスは?
タイプ エンジン 駆動 価格
18L 1.8l
i-VTEC
FF \1,932,000
18L Xパッケージ FF \1,995,000
18X 4WD \2,257,500
20X 2.0l
i-VTEC
FF \2,226,000
4WD \2,488,500
20Xi FF \2,457,000
4WD \2,919,000
ホンダ クロスロード 18X ニュートロンブルーMお勧めは18Xで、決まり!
 クロスロードは、1.8と2.0のエンジンに、FFと4WDを組合わせる。18系は黒い未塗装のバンパー・フェンダーを装着、20系はボディ同色に塗られている。チョット遣り過ぎの感があり、フロントとリアの凸凹感は機能的とはほど遠く、田舎臭さを感じてしまう。
 エレメント乗りとしては、未塗装バンパーの18系が良い。18系はFFのL/パッケージ、4WDのXと構成はシンプル、アウトドアで使うならば、ヒルスタートアシストが標準の18X(\1,257,500)がいい。そうそう、エレメントと比べるとシートのできは歴然、堅めでサイドサポートもしっかり、サイズこそ小さ目だけど、座り心地はいい。
エレメントと比較してみると・・・

クロスロード エレメント
全  長 4.250m 4.300m
全  幅 1.755m 1.815m
前  高 1.670m 1.790m
ホイールベース 2.700m 2.575m
最低地上高 0.185m 0.175m
最小回転半径 5.3m 5.2m

2ショット クロスロード & エレメント

世界で初めて(?)、クロスロードとエレメントのツーショット!
エレメントの取り回しって結構優れている!
 ホイールベースの短いエレメントは、以外と取り回しがいい。一般的にはエレメントのサイズの大きさが指摘されるけど、それは実際に乗って生活していないジャーナリストの意見。新車発表会に来ている遊び心のないオッサンには、理解できなくても当然。ホンダ自信もそれを論破できなかった。僕に任せてくれたら、もっと別なアプローチをしたのにナァ。

 そして、しつこいくらい低床化の道をひた走るホンダが、最低地上高18.5cmを決断した意味は大きい。オデッセイやストリームでこのコンセプトを活かせば、レガシーとグランドワゴン(アウトバック)のような、新しいバリエーションを生むこともできるか?
〜♪〜 クロスロード 3兄弟 〜♪〜
CROSSROAD H3 CROSSROAD H3 Face CROSSROAD Cube
クロスロードH3 H3マスクのクロスロード クロスロードcube
フェンダーとシルエットはハマーH3の様で・・・ てことは・・・僕らは、クロスロード3兄弟? ドア周辺の処理はキューブのようで・・・
チョット遊んでみました・・・メーカーの方、ごめんなさい!