私の中のエレメント



エレメントが国内発表になった2003年5月に書いたものをベースに納車前に書き足しました
遂に、ホンダ「エレメント」が我が家にやってきます。日本ではなぜか評判が悪いエレメントですが、僕はそんな評判は全く気になりません。

エレメントの開発キーワードは「エンドレスサマー」だそうです。9月から新学期が始まるアメリカの大学では、卒業して就職するまでの最後の夏を思いきり遊びます。その夏は、アメリカの青年にとって人生の中で最も自由な季節なのです。日本的には卒業旅行や新社会人の準備に充てる季節です。キーワードに「エンドレスサマー」を採用したエレメントには、「自由」とか「開放」とか・・・そんな思いが込められているのです。

「エンドレスサマー」
日本人的な感覚では「遊びを求めている何時までも自立しない奴」と言われてしまいそうですが、「いつまでも遊び心を失わない自由で活発な人」と解釈するとポジティブでしょう。実際にアメリカには「何時までも遊び心を失わない人」が本当に多いと思います。実際、アメリカで見かけるエレメントは、若い人だけの車ではありません。おばさんが乗っていたり、年配の方でも楽しそうに運転している姿をよく見かけます。もちろんイメージに合うような若い人も乗っていますが。

自動車の開発は、燃費を競い、整流効果の向上を計って流れるようなボディラインを持たせます。ひと頃はCD値(抗力係数)を競う傾向があったものの、最近はそれを論じなくなりました。良いことが当然になったからだけで、デザインの自由度が増しているわけではないのでしょう。4つのタイヤにエンジンと人間のスペース、この基本的な要素が変わらない限り、デザインが同じ傾向になってしまうのは仕方がないことです。

そんな中でエレメントは、かなり個性的です。整流効果を無視した無骨なデザイン、観音開きのサイドドア、防水性を持たせた内装、上下に分割のリアゲート・・・そして目を引くプラスチッキーなバンパー。これは日本人の感覚に受け入れられるかは疑問ですが、アウトドアで使うことを考えたら最適な選択だと思う人は少ないでしょう。汚れや小さな傷など意識しないで、積極的に使いまくる。もちろん塗装がない分修理も安上がり(パーツは小さなパネルに別れているので尚のこと)だし、再利用の価値も高い。デザイン上もいいアクセントになっている。もし塗装されていたら、エレメントにこれほどのインパクトはなかったでしょう。
観音開きのサイドドアは、マツダRX-8に続いてのお目見え。いずれの場合もリアドアは単独で開けられないので、あくまでも後部座席は補助的な性格が強い。 そもそもアメリカでは「サイド・カーゴドア」と呼ばれているのだから、二人乗りのトランスポーターだと思えばいい。使いにくいとか単独では開かないとか酷評されていますが、プラスαの大きさだから価値があるのに。でも、RX-8の観音開きをあれこれ言う輩はいませんね。

後部座席が両側に跳ね上がるのも新しい。後部座席を跳ね上げた状態なら、遊び道具やキャンプ用品、大切なワンちゃん、業務用の機材や商品も余裕で搭載できる。ある程度のボディサイズを持った2シーター・トランスポーターに変身する。それでいてお洒落、こんな車はどこを見回しても存在しない。でもアメリカのエレメントは、リアシートは脱着式で簡単に外せる。勿論、日本仕様と同様に跳ね上げて簡易収納する事もできる。わざわざ経費をかけて、新しく作り替えたその真意は何処にあるのでしょう。

個人的には後部座席を取り払って、2人乗りで使いたい。跳ね上げ式のリアシートだけど、跳ね上げた状態だと左後方の視界が悪くなるだけでなく、スペース効率も悪くなる。シートを取り払ったスペースに簡単なテーブルを取り付けて移動オフィス兼、キャンパー仕様にするなんてどうだろう。

実際に運転してみて、若干広い全幅も見回しの良さもあって全然苦にならない。何よりも運転中に自分を取り巻く空間がとっても広いので運転していても気持ちが良い。そうそうエレメント(element)の意味は、要素・成分・要因のこと。生きていく上での大切な要素になってくれそうな予感がする。

これから、エレメントとどんな付き合いができるか、楽しみです。欲を言えば、今まで乗っていたフォレスターの足があれば良かったのですが・・・それは、高望ですね。我が家のエレメントは「ナイトホークブラック・パール」、本当はアメリカにあるフィジーブルーが欲しかったのに・・・春のマイナーチェンジで追加されるんだろうな、きっと。エレメントに関わるいろいろなこと、順次公開していきます。